会長挨拶

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はじめに

本会は、2013年4月に一般社団法人として活動を始めました。 
目的は先進医療を通じて国民の保健・健康・福祉の向上に寄与することです。
本会は先進医療分野に携わる医師を中心に、目的に賛同する幅広い職層の方が参加し、2012年12月に発起、設立され、2013年4月1日に法人登記し、活動を開始しました。
2013年6月20日現在、医師である正会員は約1200名、非医師会員は約3000人で構成されています。  主な活動としましては、2014年から未承認医薬品等の安全性報告、2015年に医療安全委員会を開始、2016年より特定認定再生医療等委員会、2018年より臨床研究審査委員会をそれぞれ厚生労働省の認定を受けて運営しています。

会長挨拶

近年、医療機器や医薬品等についての技術的進歩はめざましく、これまで難治疾患で苦しんでおられる患者さんにとって新しい治療方法が開発され、希望が出てきつつあります。 しかし、ノーベル賞山中教授のiPSに代表される「先進医療」は、ポピュラーになってきていますが、医療現場ではまだまだ市民権を得るまでには至っていない現状です。 そこで、臨床現場で先進医療に携わっている多くの医師達が発起し、承認前あるいは保険適応外の医療機器や医薬品等を用いた治療を行うに当たっての情報の共有、意見交換など、主として実務面での共通認識を高めることを目的に当医師会の設立に向けた協議がなされてまいりました。 多くの同志の医師が同じ目的に向かって活動していくことは多くの先進医療を待ち望んでいる患者さんにとって、また日本の医療界にとって意義深いことと同時に大きな責任を痛感する次第です。 私は図らずも、4 月1 日の理事会で会長にご推挙いただき就任しました。日本先進医療医師会発展のため、そして社会のために貢献してまいりたいと思います。 また理事会決議で、広く多くの皆さまにご参加願うためにも、当分の間は入会金、会費等を免除し、気軽に情報交換の場として活用されることを第一義にスタートしました。 日本の先進医療を取り巻く懸案事項は、諸外国では十分検討され承認されているにも拘らず、わが国では承認されていない医療機器、医薬品等の使用と普及をどうするか、さらに先進医療に掛かる安全性確保、賠償責任問題などを中心に山積しています。 そのため各分野の理事の方とともに会員皆様のご意見に耳を傾けながら当医師会を発展させていきたいと考えています。 われわれ先進医療医師会会員医師は、先進医療ニーズの多様化や医療機関が直面する課題に多面的な解決を図るため、海外の情報の収集をはじめとし、研修と実践を重ねながら、正確な広報・啓蒙に努め、患者さんの満足のため安心安全を希求しながら臨床に応用することを基本と位置付け、 たゆまぬ努力を傾注してまいります。

本会の目的について

さて、本会の目的は定款にあるように、広く国民に対し、正しい先進医療知識の啓発と教育活動を行うとともに、先進医療に関する調査研究、公衆衛生活動を行い、もって会員の倫理の高揚と資質の向上および国民の保健・健康・福祉の向上に寄与することです。この目的達成のために種々の事業を行ってまいります。
国民の健康と福祉を守るうえで、先進医療の果たす役割は年を増すごとに拡大しております。 日進月歩の医療関連技術革新に対し、われわれ医師は常に、情報吸収のためにより敏感かつ貪欲であることが求められています。
一方でその情報を広く国民に発信することも重要であり、何よりそれを活かし患者さんのQOL向上に反映してこそ社会貢献ですし、医師としてそのための努力を惜しんではならないと考えております。
医薬品、医療機器等の中には海外での臨床データなどで明らかに有効と医師が判断した場合に、国内での薬事承認前であっても、積極的に導入し、施行していく所存です。
新たな治療方法の選択の幅が拡がり、患者さん自らの希望で先進医療をいち早く受けることができるようになります。